日本馬が凱旋門賞を勝てないのはアレのせいだった!?勝つにはこうするしかない
- 2022.10.04
- コラム

凱旋門賞のシーズンがくるたびに今年もチャンスはなさそうだなと思慮を巡らせています。
日本馬が凱旋門賞に勝てないのは「専門性が足りないから」ということに尽きるのではないでしょうか。
もはや日本の芝ではパワーよりも体躯を軽くしなやかに動ける方が圧倒的に走れる現実があります。
そういう負担の少ない馬場だからこそ牝馬が互角に走れるようになり、競走馬の傷みも少なくなったことで致命的な故障も減り続けてきました。
こうした恩恵がある今の競馬で以前の馬場に戻すというのはナンセンスなわけで、そうすると根本的な解決は専門性を上げるしかありません。
日本競馬が結果的に追求していたもの
日本の競馬には強さの定義をしておらず、基本的に自由競走で1着になった馬が強いだろうとしているだけです。
アメリカだと強い馬が自分のペースで飛ばして弱い馬を競り落としていく感じの耐久型レースが多く、その中で生き残った馬が強いという明快さがあります。
日本のレースのようにスタートした直後の「誰が行くんだ?」みたいな牽制はあまりなく、一応それなりのスピードになってレースは進んでいく。
向こう正面くらいになると「このレースは俺がペースを作る」みたいな果敢な馬が出てきてさらにレースのペースを引き上げるため強い馬でないと生き残れません。
日本だとスローペースからハイペースまで幅の大きいペースでレースが展開されていくため好走の幅がケタ違いに広いことから強くない馬でも生き残れることがあります。
たとえば、上がり3ハロン戦を得意としている馬がいたら、その馬の戦績はかなり酷いものになりますが、そこにハマるペースになった時は好走して穴をあけるイメージ。
そういう細かい所でのバトルが3着争いでは起きているので、なかなか穴馬というのは特定することができないわけです。
色々な馬にチャンスがあるということは主催者にとっても都合が良く、馬主も強くない馬で賞金を稼げることがあり、馬券購入者は波乱のレースで一攫千金の可能性を楽しむことができます。
こうした環境の中で強いとされてきた馬の本当の価値とは何なのか。私の考えでは「適応力の高さ」からくる【万能性】こそが日本競馬の強みだと導きだしました。
日本の競馬場は小回りと外回り、野芝と洋芝、坂と平坦など毛色の違うコースが入り混じっている中で強さを競うのだから適応力がないと結果を残すことができない。
現実を見ると凱旋門賞こそ勝ててないものの、アメリカのG1芝とダートレースは制覇し、欧州のG1芝レースなら勝っているわけですから。
香港やドバイであればコンスタントに結果を残しているわけで、日本馬の適応力を生かせるレースに絞れば惨敗は少なくなるはずです。
こうした点から凱旋門賞はとりわけ乖離が大きい対極にあるレースだと言えるので、まず参戦する前に通用する下地があるか確認するべきだと考えました。
凱旋門賞を勝つなら長期滞在を覚悟するべき
凱旋門賞を制覇するためには斤量の軽い3歳で挑戦するべきです。そこから逆算すると日本ダービーを経ての参戦は遅すぎるでしょう。
クラシック参戦は皐月賞と桜花賞までにして、その後に長期遠征のローテーションを組むことで無理なく適性を確かめることができます。
日本の負荷が少ない競馬だと基礎体力で劣ることも考えられるため、長期滞在を前提にして体力向上の余地があるかを見極めることは必須だと考えます。
日本は生産頭数が落ちて1頭を長く走らせる方向にシフトしていったことで大事に扱われてきたのが近年の惨敗につながっているフシもあります。
最近は意図的にG1では速いペースが作られていますが、普段のレースではハイペースは少なくなっており負荷が全く足りてなくても不思議ではない。
外厩で乗り込み続けられても負荷を上げるわけではないため、普段の乗り込みから負荷を上げていく意識がないと凱旋門賞に耐えられる基礎体力がつかないのでしょう。
今のリスクを取らない参戦で凱旋門賞を制するのは非現実的があり、日本のレースだけで適性を見極めようとしても上手く機能してこなかった。
手っ取り早く勝とうとするなら凱旋門賞に強い血統を持ち込んで、日本のレースで賞金を積んだ後に長期遠征するのがベターだと思います。
ライバルの少ない北海道開催のうちに賞金を積み上げてクラシック参戦は皐月賞までに留める。その結果次第で参戦を決めればいい。
実質的に皐月賞を持ち込み馬の凱旋門賞トライアルにすれば無理なく制覇のチャンスを向上させられるはずです。
もしかしたらサンデーサイレンス系こだわりがあるのかもしれないですが、基本的にすべて外から持ち込んだ血統ですから同じことをすればいい。
それが日本競馬に新しい風を吹かす可能性もありますし、今のやり方は止めて新しい方法を模索するべきだと思います。
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