3連単は非効率な馬券だった!?3連複の買い方をマスターすることで効率のいい運用法が見えてくる
- 2023.05.02
- 競馬予想講座

「3連単より3連複で買うべき理由」と聞くと、初心者から上級者まで多くの競馬ファンにとっては驚きを持って受け止められるかもしれません。競馬は単純明快に予想が当たれば良いというものではなく、複雑な要素が絡み合うスポーツでもあります。そのため、3連単と3連複の違いを正しく理解して、投資することが大切です。
まず、3連単と3連複の違いについて説明します。3連単は、1着・2着・3着の順番を予想し、的中すれば高額な配当を得ることができます。一方、3連複は、1着・2着・3着を予想する順序に関係なく、3頭が入ることを的中させるもので、3連単に比べて的中率が高く、リスクが低いとされています。
3連複の効率が良くなる馬券の特徴
3連複は「選択と集中のバランスがいい」ことが挙げられます。3連単は守りに入るほど買い目の点数が増えていきますが、3連複の場合は余計なことに頭を悩ます必要がなく資金管理がしやすい点で圧倒的に優れています。
3連単の方が4倍配当が高くついても買い目が5倍になるなら3連複の方が良かったというシーンは少なくありません。とんでもない配当が3連単の魅力という点なのですから、高配当域だけ買うという選択肢を考えてみてもいいでしょう。
3連単は分散しすぎることで管理が複雑になり「選択と集中が散漫になる」というデメリットがあります。個々のレース解釈というのは個人の強みに直結するわけですから、その強みを打ち消してしまえば経験の質は落ちることになります。
では、3連単の運用しづらいケースを考察してみましょう。
1着候補が複数いる
3連単では、複数の1着候補に合わせて全通りの買い目を組む必要があります。これに対して、3連複では複数の1着候補を含めての買い目を一つにまとめることができます。例えば、1着候補が3頭いる場合、3連複は6通りで買うことができますが、3連単だと3頭の全ての組み合わせを買わなければなりません。このように、1着候補が複数いる場合は、3連複の方が組み合わせ数が減り、買い目の絞り込みがしやすくなります。
馬券の配当が低い
3連単では、単勝オッズが低い馬を含めて正確に予想しなければならないため、馬券の配当が低くなりがちです。一方で、3連複は複数の馬を組み合わせるため、単勝オッズが低い馬が含まれていても配当が高くなりやすい傾向があります。例えば、単勝オッズが1.5倍の馬を1着に入れる場合、3連単では2着と3着も正確に予想しなければなりませんが、3連複ならば2着、3着を含めた3頭を指定するだけで買うことができます。このように、配当が低い場合は3連複の方が有利であることがあります。
複数の穴馬を狙う
3連単では、穴馬を含めてどう配置していくのか正確な予想が必要になります。一方で、3連複では穴馬を含めた複数の馬を組み合わせることができるため、ハズレの不安がなく余計なことにリソースを割かずに済みます。特に、複数の穴馬を狙う場合は、3連複の方が有効な場合があります。
資金が少ないうちから3連単に手を出すことは返って配当効率を下げることになりかねません。チャンスがある手法を生かすために一番重要なのは運用を継続していくことです。リターンを伸ばせるようになってから3連単の導入を考えるくらいでいいでしょう。
いまの競馬では買いやすい所ほど選択と集中が求められるようになったと感じています。ただ、馬券を当てるのではなく、どう厚みを持って買っていくかという視点を持って経験を積むことが明暗を分けるようになるはずです。
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