安易に敗因を特定することが損失になることを理解できないうちは回収率は伸びません
- 2021.10.05
- コラム

競馬はとても関わる人数が多いのと、そもそも競走馬のパフォーマンスも安定しないのが普通ということもあり敗因の特定が容易ではない。
この点から必然的に競馬予想も「だろう、らしい」といった漠然としたものになるのはやむを得ないと言えます。
競走馬が走らなかったのは追い切りで調教師が余計なことをしたからかもしれないし、直前の返し馬で騎手が競走馬を怒らせ過ぎたからかもしれない。
競走馬のやる気を引き出すために、わざと怒らせるという行為は特に珍しいことではありません。
ただ、漫然と走ることが許されない世界で競走馬がレースに飽きたり嫌気を差したりすればパフォーマンス低下は避けようがない。
いくら能力が高くでも走る気がなくなれば競走馬としては終わり。このことを常に意識しておく必要があります。
誰かのせいにするのが感情的には一番ラクですが、それをやってしまうと実は自分が大損するだけなので気をつけてください。
分からないからこそ資金管理が生きる
競馬は投資以上にマネーマネジメントが重要になります。どう見ても損をしやすいのだから自分なりにルールを設けておく必要がある。
たとえば、事実が分かっている馬には購入資金を増やす、そうでない馬を絡める時は普段の1.5倍までに留めておく。
こうしたルールがある人は、最低限の損失と精度の高い利益を手にするチャンスを同時に最大化することができます。
一般的な馬券購入者ほどルールが曖昧で、その時の感情を重視して馬券を買っています。
週中は何もせず、週末になると予想しだして、結局は感情重視で馬券を買う。これで勝てたら正に奇跡です。
予想印は思考を限定してしまう
競馬はフワフワとした事実関係のもと行われるレースが多いので予想印は使わない方がいい。
この印を使うと結論づけたくなってしまうデメリットがあります。どうみても堅い本命戦なら問題ないですが混戦レースには向きません。
色々な可能性を考慮すると本命が1頭である必要性はなく、オッズに妙味があるのなら2頭で運用した方が良い場合もあるはずです。
一般的な使われ方だと1頭にしないといけない雰囲気があり、初心者だと1頭じゃないといけないと思い込んでしまうこともあるでしょう。
この予想印を使う時は、あえて本命2頭や対抗3頭という使い方をして思考の一本化を防ぐことを意識してください。
そうすると「予想力があれば1つの正しい結論に行きつく」などと間違った思考をせずに済むようになります。
パドックは事実確認できる場所
調教師を問答無用に信じている人は、かなりの人数に上ると思います。
でも、最大能力を発揮する仕上がりかまで把握できているとは限りません。競走馬も体調が良ければ調教くらい問題なく走れるでしょう。
調教師が考える以上に「仕上がっていた」「仕上がっていなかった」ということも普通にあり得ることです。
また、競走馬は繊細なので数日で心身の変化が起きても不思議ではない。いくらでも可能性は考えられるわけです。
その可能性をある程度は絞り込める場所が【パドック】になります。つまり、利益的な恩恵が計り知れない場所と言い換えることもできます。
競馬は「事実関係が理解できた時に利益を生む」という性質が少なからずあり、これをフルに生かすことが利益を最大化することにもつながる。
でも、パドックは長い歴史があるのに、そんなこと言われたことないですよ。そう思うかもしれません。
この点からパドックが一筋縄ではいかない場所であることが分かると思います。だからこそ、理解できた時の利益はとんでもないことになるのです。
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