競馬予想のやりすぎは返って大きな損失をもたらしてしまう理由
- 2021.11.12
- コラム

私が競馬初心者だった頃にこう考えていた時期がありました。
「競馬予想を頑張れば1つの結論に行きつくはずだ」
いま思うと全く時間のムダでしかないのが分かりますが、最初はこう考える人は少なくないと思います。
実際にミクロまで完璧な整合性を持った馬券のみを買い続けた結果どうなったと思いますか。
マクロで見るとカスリもしないという結果になりました。先着できないはずの馬が先着してしまうから馬券も当たらない。
これは「合成の誤謬」と言ってミクロの一部を重要視してしまうことで起こる現象だと分かりました。
つまり、結論を絞り込む行為には限界があり、整合性のある馬券を買うことにも限界があるということになります。
データ的に整合性のないものを人間が高い精度で予想することは無理なので、そこにこだわる限り利益の上積みが難しくなってしまう。
この点から予想行為は「分かる所までで終える」ことが適切であり、それ以上やると「損失的な行為」になると言えるのです。
これが競馬予想がアドバンテージになりえない原因であり、予想が上手いことを重視する必要性も薄い根拠になります。
それよりも地道に情報を探すことや新しい技術を生み出すことの方が今までにない発見をうながす点で高い価値がありました。
いまは情報化社会なので誰かとつながるだけで今まで知り得なかった情報が手に入る環境があります。
ただ、価値の高い情報ほど自分自身の価値も問われることになるため自分が何を与えられるかも重要な要素になると言えるでしょう。
良い情報をトレードしあえる関係を築けない人はどうするべきか。一番カンタンなのはコミュニティに貢献することです。
そういうコミュニティはシークレットな場合がほとんどなので難しいですが、もし巡りあうことがあれば積極的な貢献をするといいでしょう。
私もトップレベルのエージェントと知り合えてから人生が変わりました。シナジーのある関係は今までにない新しい価値の創出につながります。
良い情報というのは単独であるものではなく、誰かとの関わりあいの中で精錬されていくものだと実感するようになりました。
AIデータ分析だけでは効果が薄いし、競走馬の馬体を見ていてもそうでしょう。
しかし、それを組み合わせることで全く当たらしい視点を獲得することで今まで霞がかっていたことが明らかになっていく。
これはとても面白い作業であり、誰でもできることでもあります。自分の能力が何とシナジーを発揮するのか考えてみてください。
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