短期回収馬券が結局は長期戦略にならざるを得ない根本的な理由
- 2022.02.25
- コラム

競馬の8割は混戦レースであり、「これは大丈夫」と思えるレースはかなりレアであることが関係しています。
そういうレースを待っていると自然と長期戦略にならざるを得ない。つまり、本当の意味での短期戦略は競馬に限らず機能しません。
出走馬の能力に差がないような混戦レースは、論理的に考えれば予想力を行使しない方が良い結果につながると言えます。
なぜなら、似たような競走能力になるほどレースを構成する各ファクターが影響力を持つからです。
どのファクターがどれだけ影響して着順を決めるのか。これを0.1秒の世界で予想しろと言うのは無理がある。
だから、馬場の荒れた小倉のようなローカルレースでは「馬場の影響力で買い目を決めることが正解」になりえるのです。
混戦レースを予想して当たると考えてしまうのは「みんながそれを良しとしている、してきた」からに過ぎない。
こういう視点に立てると今まで見えてこなかった新しい馬券戦略が見えるようになってきます。
一般社会でも昔の常識が今では非常識となるように競馬でも同じことが起こって当然ではないでしょうか。
日本の競馬は、いまや海外競馬を勝つまでにレベルアップしたこともあり適性におけるスペシャリスト化が進んできました。
トータル能力に大きな差はないけれど、そこにレース条件やほか要素が加わることで能力差が開いていくイメージ。
こういう適性差を競うようになったからこそ予想力のハードルは20年前とは比べられないくらい上がったと推測できます。
そこを上手く処理しているのがAI競馬新聞であり、かなり簡素に見えてしまうので希少に思えないでしょう。
それは根本的に競馬情報が足りていないことを意味しています。でも、足りないのはみんな同じ条件なので問題にはならない。
それを肌で感じ取ってきたからこそ、今では無難な立ち回りを良しとする時代になりオッズもそれを反映しています。
そういった状況にある現代競馬で何が重要になるのか。それを考えて行動できる人が今までにない価値に気づき始めていく。
これから勝てる人はいま足りてないものを補える人なのは言うまでもないでしょう。
このレースで足りてないものは何か。自分のスキルや努力で補えるものは何か。それを真剣に考えて実践する人が勝ちます。
これだけ混戦になったら予想力は返ってリスキーなシーンが増えてきますし、それよりも確実な成果につながるスキルに目を向けるべきです。
いまや外厩が整った副作用として調教師の能力が下がり続けてきました。厩舎で仕上げていた頃から比べ単純に接触時間が激減したのだから当然でしょう。
こうすれば能力が開花するんじゃないか?そう考えることができなくなった以上、能力に沿って適切なレースを選べているか疑問が残ります。
競走馬の仕上がりは外厩により一定は担保されると言っても、厩舎で仕上がりを下げることを考えなくはいけない時代だと感るようになりました。
リーディング調教師や騎手ですら情報はエージェント経由が当たり前ですから、JRAと関係ない競走馬エージェントの価値はハネ上がったと言えます。
AI競馬新聞には、馬主に5年で100億円を稼がせたエージェント集団を独占的に擁していますが、難点なのがコストがバカ高いこと。
競馬専用のAI技術を開発して、サーバーも構築して、エージェントも擁したのはいいですが維持コストが高すぎるので下げていきたい。
いまなお開発中であるため仕様は流動的ですが、いま必要な情報を埋め合わせられる激裏ヤバイ情報配信を心掛けていきます。
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